秦野といえば落花生。昨年、天皇陛下の大嘗祭において秦野の落花生が献上されたことをご存知の方もいるかも知れません。落花生の発祥地については所説ありますが秦野もその一つ。市内でも定評のある「豆はな」さんは落花生や豆菓子の販売だけでなく、書や陶器の展示もしている和みあるギャラリー風の店舗で、店頭にある水瓶の中をゆったりと泳ぐメダカを眺めて癒される方も。
店主一押しの煎り落花生は、その収穫時期や豆の形状によって味が変わるそうで職人さんの目利きと技術がその味を左右します。煎り落花生には9月初旬に採れる中手(なかて)と、10月に入ってから採れる奥手(おくて)が最適だそう。さや豆から人の手で粒よりの豆を選び出し、水洗いだけで丹念に煎りあげている風味豊かな落花生で、機械むきの落花生と見比べると粒も揃って丸く艶があります。最高の状態で味わえるよう渋皮ごといただけ芳ばしく、一口食べると止まらない美味しさ。豆はなさんでは素煎落花生の他にも梅、柚子、カレーなどバリエーション豊富な豆菓子や、珍しい落花生の甘納豆などもあります。自宅用としても贈答用にも、遠方の方にはネットショップもあるのでおすすめです。 （取材：いおりん）