寒くなってくると特にいただきたくなる「オニオングラタンスープ」はお店の看板メニュー。単品でも注文可能ですがランチタイムにはメインとパン、飲み物がついたスペシャルランチでも味わえます。
蓋を開けるとあたたかい湯気とともにお目見えし、優しい香りが鼻をくすぐります。主役の玉ねぎは繊維を壊さないよう厚さ0.25㎜と、向こう側が透けるほど薄くスライスされ、2日かけてじっくり丁寧に炒めているそうです。牛骨でだしをとることでゼラチンがたっぷり入ったスープと合わせて煮込み、お客様にお出しするのに実に5日！かけて作られるスープは透き通って角がなく優しい味わい。それにフランスパンとチーズをのせてオーブンで焼くという、手間に手間をかけて出される一品です。ひと口ごとに身体が温まってきて、飲み干すころには結構お腹がいっぱいになります。
手間を惜しまず「お客様に美味しいものを味わってほしい」というオーナーの想いがスープに詰まっていて、なんだか「おかえりなさい」と語りかけてくれているようです。優しくあたたかなスープに包み込まれ、元気が出ててくる。そんなスープでした。 （取材：いおりん）